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伝統芸能の木場浮立 -無形文化財-
木場浮立は、大正の初め(1915)虚空蔵岳の東側、佐賀県藤津郡不動山村の浮立を伝授してもらったもので、笛、太鼓、鉦、あやたけ等で踊る各種の座浮立と道浮立がある。流派は外山流で江戸前期のものである。 |
2. |
百津浮立 -無形文化財-
川棚の郷土芸能で一番歴来が古い。彼杵の坂本浮立を根元としており、外山一流である。浮立には行進浮立と舞浮立があり、行進浮立は、毎年祇園祭のとき見られる。 |
3. |
永仁5年銘緑泥五輪塔 -有形民俗文化財- (資料館)
鎌倉時代末の永仁5年(1297)に、源長盛の後家尼・比丘尼法阿が逆修のため生前中に造立したもので、長崎県では一番古い五輪塔である。
この塔の重要性は、制作年代の古さは言うまでもなく、石造美術史的には石塔の形態面(二段造りの地輪)・石材面(西彼杵半島産緑泥片岩)そして何よりも銘文の内容にある。
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4. |
百津聖観音 -有形民俗文化財- (上百津)
寛永14年(1637)島原の乱が起こる前直前に創祀されたもので百津郷の鎮守であった。鉄道工事のため明治29年頃に百津郷松山平からこの地に遷した。像としても優れた作であり、宗教史上価値のあるものである。 |
5. |
徳島古墳の石棺群 -有形民俗文化財- (五反田)
五反田郷小字徳島の川棚川岸の堤防が昭和47年決壊して発見された。
発掘調査の結果、箱式石棺6基を検出したが、川床にも多くの同一石材が散財していて数十基はあったものと考えられる。
同時に出土した土器が示すように、大体3〜4世紀(弥生末古墳初期)のものと推定される。
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6. |
七浄寺跡の宝篋印塔群 -史跡- (上組)
河原城址の南隣り(一段低地)に大正の頃まで七浄寺(禅宗)があり、宝篋印塔をはじめ多数古い墓塔が残存する。中には応永文明の銘もみられる。鎌倉時代の小地頭河棚氏関係のものが多いのではと思われる。河原城は、河棚氏の館跡に築いたともみえる。
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7. |
河原城址 -史跡- (上組)
低い河岸段丘上にあり、砦・本丸・二の丸・勢溜まり等が土塁と空濠で囲まれた中世の古城址である。その初源は14世紀にさかのぼるかと推定され、当時の遺構の明らかなことは県下でも数少ないと言われる。
天文(1532〜54)の頃、大内義隆の軍が当地方に進入したとき、この城で防戦して奇手の将麻生某を討ち取って勝利を得た。
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8. |
岩屋神社の毘沙門天像、左右矢大臣像 -有形文化財- (岩屋)
江戸時代の彫刻でこの地域の信仰を示すものである。
岩屋権現の祭神は、木地毘沙門天(左右に矢大臣)木座像褐彩色。岩屋権現、牛屋権現(木場郷)、弘法の字書石(猪乗川内の山中)等、虚空蔵岳下は真言宗に関係が深い。 |
9. |
タブの古木 -天然記念物- (数石)
高さ約15m、幹まわり目通り6.2mの古木である。江戸時代、彼杵宿を起点にした平戸街道ばたに立ち、樹下に清冽な井戸水が湧いて旅人に安息の樹陰を供していた。大村郷村記にも謳われている。
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